そこで、こちらを読むことも考えたのだが
ネットで調べてみると先に読むべき本として
こちらが掲げられていた
さすがに値段が高いため図書館で借りてみた
すると、シェーンベルク独自用語として「調域」が紹介されていた
オイラが理解する限りでは……
「基調」って言葉がまず出てくるのだが
「基調講演」でもあるまいし、むしろ「主調」のことなのだと思うが
転調したわけではないにしても、コードを借用する場合
借用先となり得るスケールの一つ一つを「調域」と言うようだ
ただ、当然近親調に限定されるものではなく
主調がメジャー・スケールだと調域は42あり
主調がマイナー・スケールだと15もあるというのだから
結構驚き
なにしろ、一般的な近親調であれば
ドミナント、サブドミナントの各スケール
主調込みでこれで3つだな
その平行調で3つ加わって6つ
その同主調で6つ加わって12……このくらいじゃなかろうか?
おいらは趣味で作編曲もしていたのだが
理論そっちのけで作るものだから自分で作っておいて
「このコード、どうやったら説明できるんだろう??」
なんて戸惑うことがしょっちゅう
シェーンベルクの調域まで拡大解釈できるなら
オイラが使いたいコードなんていくらでも借用できそうだ
ちなみに、訳した人によると
メジャーの主調向け42の調域全部をいきなり使うことは
まずないだろうから、ということで18示されているのだが……
主調がC maj.の場合、内訳を一覧表にするとこうなる
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Ⅰ
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bⅡ
|
Ⅱ
|
bⅢ
|
Ⅲ
|
Ⅳ
|
bⅤ
|
Ⅴ
|
bⅥ
|
Ⅵ
|
bⅦ
|
Ⅶ
|
主調
|
C
|
|
D
|
|
E
|
F
|
|
G
|
|
A
|
|
B
|
平行短調
|
C
|
|
D
|
bE
|
|
F
|
|
G
|
bA
|
|
bB
|
|
maj.
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◎
|
○
|
○
|
○
|
○
|
○
|
×
|
○
|
○
|
○
|
○
|
×
|
min.
|
○
|
×
|
○
|
○
|
○
|
○
|
×
|
○
|
○
|
○
|
○
|
×
|
○の付いた音をトニックとする調は調域なので
bⅡだと、メジャーは調域だけど、マイナーは違う
ということで見方は分かるかな??
同様に主調がマイナーの場合も A min.で一覧にすると
こうなる
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Ⅰ
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bⅡ
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Ⅱ
|
bⅢ
|
Ⅲ
|
Ⅳ
|
bⅤ
|
Ⅴ
|
bⅥ
|
Ⅵ
|
bⅦ
|
Ⅶ
|
主調
|
A
|
|
B
|
C
|
|
D
|
|
E
|
F
|
|
G
|
|
平行長調
|
A
|
|
B
|
|
C#
|
D
|
|
E
|
|
F#
|
|
G#
|
min.
|
◎
|
○
|
×
|
○
|
○
|
○
|
×
|
○
|
○
|
○
|
×
|
×
|
maj.
|
○
|
×
|
×
|
○
|
○
|
○
|
×
|
○
|
○
|
○
|
○
|
×
|
ただ、どうしてこのような形で調域をまとめられるのか
理屈の説明がなくて、どうもその詳細は
シェーンベルクの書いた別な本を読まなければならないらしい
絶版で買うなら中古、か
ならやっぱり図書館で借りよう、と思ったら
蔵書にない
うーむむむ……
ただ、『作曲技法』を読み始めて率直に思ったのは
和名の音名がうざったいこと
ポピュラーでの英語音名に馴染んでいるだけに
頭の中でいちいち変換して読まないと
中身が理解出来ないのだな
で、考えているのは
『和声法』を原著で読んじまおうか?? というもの
さーて、どーしよう??
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