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【2025/05/14 23:56 】 |
ベルクソンはしんどいか??
読書に関してはオイラの元々の関心は
マイケル・ポランニーにあるのだが
色々関係のありそうなところに手を伸ばして
ベルクソンにも行き当たった

そこで、試しにいわゆる『二源泉』に手を出してみた

道徳と宗教の二源泉 (岩波文庫)
道徳と宗教の二つの源泉〈1〉 (中公クラシックス)
とは言っても金がないので
図書館で借りてみた

岩波文庫版は活字が古く
かなと漢字の使い分けも今日の慣習からズレ
かなり読みづらい

そこで中公版に乗り換えたのだが……

オイラの日本語の感覚に照らすと
日本語としてこなれているのは
岩波文庫版だと思う

オイラ自身はまったくベルクソンに馴染んでいないので
彼の思考の癖とかも分からずに読むと
どちらの版で読んでもすんなり頭に入ってこないのだが
岩波で分かった気になっていたところを
中公で読み直したら「こんな話ってあったっけ??」と
戸惑うことがかなりあったのだな

しかも、まぁ、中公を訳した方が
ベルクソン特有の考え方を込めるために工夫した結果だろうが
少なくともオイラには馴染みのない言葉が頻出
例えば、「規律」であればオイラも疑問に思わないのだが
使われている言葉は「紀律」なんだよな
まぁ、風紀の「紀」に「律する」だから、考えれば分かるけど
この手のレアな言葉が随所に出てくるので
なかなかスムーズに読み進めることができない

それでも、岩波の古い活字よりはマシだろうと
中公で読んではいるのだが、冒頭の解説の面白さから
俄然ベルクソンに対する期待も高まっただけに
中身がなかなか頭に入ってこないために覚える苛立ちは
そりゃもうひどいもので
結局本文の冒頭数頁を3、4回読み直してるんじゃなかろうか??

オイラが理解した限りではそれほど難しい話を
少なくとも冒頭の段階では行っていないのに
どーしてこれほど読み辛いんだろう??

こうしたこともあって、英語なら頑張れば読めそうなので
自分でちんたら翻訳してみたりするのだが
フランス語は読めないからなぁ……

ともかく、冒頭については
恐らく言いたいことはせいぜい

・社会と生物、個人と細胞は類比できる
・もちろん、所詮類比に過ぎない
・ただ、生物は物質の必然という意味で法則に従い
・社会に属する人間が従う法律・道徳・慣習は、人間が逆らえるもの
・これは、生物と社会の決定的な違いだ
・ところが、法律違反としての犯罪だとか
・文化・慣習に逆らった振る舞いだとか
・道徳的に好ましくない振る舞いなどは
・所詮例外でしかない
・社会の中で個人が安定したければ上辺でも社会の「法」に従う
・比較して、生物に限らず、科学で「法則」とされるものを考える
・法則に従わない例外が見つかったら、むしろ法則が法則ではなかったのだ
・とはいえ、学者は「そんなはずはない」と考え、法則を法則として維持しようとするものだ
・すると、社会における慣習は例外をそれこそ例外とすべく法則に近づくし
・法則も例外の処遇の面で社会における慣習に似てくる
・よって社会と生物との類比はますます有効に思えてくる
・加えて宗教を見てみると、たいてい社会に通用する慣習を強化する
・しかも、神だなんてあの世の権威に訴えるから強力
・この世で多少の例外があろうと、あの世は完璧、というイメージがあるし
・すると、宗教によって社会と生物の差異はますます狭められる
・それだけ、法則と法との違いは意識し辛いものなのだ

といった程度の話なのだが
そうと納得行くまでがなかなかシンドイのだな

やはりオイラは端的に頭が悪いようだ
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【2010/10/23 01:30 】 | ひねた読書関連 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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