ところがその後技術も進歩し
『ターミネーター』や『マトリックス』も経験することで
ヴァーチャル・リアリティも機械(AI)vs.人間という設定も
ある意味行くところまで行ってしまった今
リメイクされた『トロン』に何が期待できるのか
むしろ、なぜリメイクされてしまったのか
リメイクしたってどうにもならないだろ?
むしろ、下手な続編は輝かしい『トロン』を汚さないか?
そういう不安も確かにあったものの
それでも『トロン』リメイクの話に
もう40にもなる親父は確かにワクワクしてしまった
で、行ってしまったのですよ、『トロン:レガシー』
「トロン」や「超○○」は縁起が悪くなっていたはずなのに
で、どうだったかって??
微妙
というか、むしろ、よく分からない
初めのうちは面白かったんですよ
元々の『トロン』の設定では
ケヴィン・フリンが作ったゲーム「スペース・パラノイア」を
盗んで自分の作ったゲームとして発表して
まんまと会社の社長にまでのし上がったデリンジャーという
敵役がいる訳ですが(『トロン』はフリンが社長になる話)
『トロン:レガシー』ではそのデリンジャーになんと息子がいて
その息子が会社の開発部門か何かの担当者らしい
会議の席、そのデリンジャーの息子の向かいの席(だよな)には
プログラム「トロン」のユーザー、アランが座っていた
ITには決して詳しくはなさそうだけど経営にはうるさいって感じの人が
もっとも偉そうにして会議室で喋ってるんだが
まるでWindows VistaをPRするかのように架空のOS「エンコムOS12」を
まさに売り出そうとしていた
するとアランが発言
「結構値が張るソフト、売りは何だ?」
経営にうるさい奴は「『12』って数字」
デリンジャーの息子は「無料供給するフリンの時代は終わった」
むむむ???
これは、オープンソースvs.プロプライエタリの対立を下敷きに
なんかとんでもない展開になるのか??
しかも、プロプライエタリの側にはデリンジャーの息子がいる
親子二代に渡る因縁の対立とソフトウェアのあり方まで巻き込むことで
GNU vs. Windows の代理戦争でも始まるのか??
となると、まさかMCPの亡霊がサークの跡を継いだ
デリンジャーの息子のプログラムとともに
自由なIT世界の脅威になるとか??
……などと、期待してしまったのが大きな間違い
ぜんぜん違う展開を見せる
そのうち
「デジタルDNA」
なんて言葉も出てきて、適当に「デジタル」を接頭辞にすれば
なんとなく未来的な雰囲気、って、あまりにレトロ・フューチャー的安易さ
3D、だからどうした?
中身は何なんだ??
ケヴィンが「禅」だの「無」だのというのは
創価学会とディズニーの結びつき故か??
コンピューターの中の世界が「グリッド」と呼ばれるのはかまわないけど
グリッド(格子)って感じじゃないぞ
ライト・サイクルもなだらかに曲がってるじゃないか
結局何の話だったんだ??
おいらがついていけてないだけでホントはものすごい話なのか??
ついていけなかったので、なんか微妙です
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